『福岡(九州)って南にあるから、東京より暑いんでしょ?』
多くの人はこう思っているはずです。
何を隠そう、私自身東京から福岡に移住するまでは、そう思っていました。
「東京でさえ、こんなに暑いのに・・。福岡の夏はどれほど暑いのかな?」と心配でした。
しかし、実際に移住してみて気が付いたのですが、それは間違いでした。むしろ逆。
東京の方が暑い!暑がりの私にとって、これは嬉しい誤算でした。
気象庁のデータでは、最高気温は福岡よりも東京の方がはるかに暑い事をご存知でしょうか。
『ウソだろ?!』って思うかも知れませんが、本当です。
福岡と東京の暑さ・夏の気温を徹底比較します!
福岡と東京の暑さ比較
実は東京は沖縄より暑い?
沖縄の最高気温って実はあまり高くないことを知っていますか?
全国の天気のニュースや気象庁の観測データを見ても、沖縄は35℃以上になることはほぼありません。
但し、沖縄は気温はそれほどではなくても、日射しが強烈で湿気も多いですからね。不快指数は高いのですが・・。
これと同じように、福岡よりも東京の方が最高気温が高くて暑いのです。
「東京の不快指数は半端ない」ことに、福岡に移住してから気付きました。
(※不快指数は私の個人的な見解です。ご了承ください。)
福岡の歴代最高気温は38.3℃
福岡の歴代最高気温は、今年(2018年)に記録した38.3℃です。
但し、気象庁の観測データによると、福岡で38℃以上を記録したのは2018年が初です。
2017年以前の福岡の観測史上最高気温は37.9℃であり、この時点で東京より暑くない事が分かります。
出典:気象庁「福岡市の過去の気象データ一覧」
37.9℃でも暑いですけど、東京はこんなもんじゃないですよね。
東京の歴代最高気温は39.5℃
「東京」の観測地点の歴代最高気温は2004年には39.5℃を観測しています。
ちなみに1990年以降、38℃以上を観測した年は5回あります。
出典:気象庁「東京の過去の気象データ一覧」
福岡は38.3℃を2018年に初めて観測しましたが、それ以前38℃を超えたことがなかったので、東京の方が暑いのは私の体感だけでなく、気象庁の観測データで実証できました(^^)
だけど、思っていたよりも東京が暑くない・・。
東京はもっと38℃以上を連発してたハズ!
と気象庁のデータを見てみたら、練馬がヤバかったですw
- 1990年以降、38℃以上を観測した年は10回
- 39.1℃や39.5℃を観測した年もある
出典:気象庁「練馬の観測データ」
今度は逆に、練馬の暑さが異常すぎて参考にならない(笑)
上のデータで「府中」を見たところ
- 1990年以降、38℃以上が6回
- 観測史上最高気温が38.9℃
ちなみに、渋谷か新宿の気温データが欲しかったのだけど、気象庁のホームページには東京や練馬、府中しかありませんでした。
やはり福岡の最高気温は、東京のどの地点と比べても低いことが分かりました。
「福岡の方が暑くない」というのが、データとして確認が取れました。気象庁グッジョブ。
福岡の暑さ
福岡も十分暑いのですが、東京の不快指数と比べるとだいぶマシです。
いわゆる「体感温度」が福岡と東京は違うと私は感じています。
福岡は高いビルがない&海が近くて風が通りやすい
福岡市は高さ制限により、高いビルが市街地になく、また海も近いので風がけっこう通るので心地よい。
適度な人口密度を保っているので、エアコンの稼働台数が比較的少なく、室外機の熱を街中で感じることはありません。
全国のニュースで夏の暑い時にアスファルトの陽炎の映像が流れますが、
そう言えば福岡では見たことないんですよね。
これ、本当に見るのも嫌な絵ですよね・・
福岡は、日傘を差している人。多いんですよ。
これは、上からの日射しを凌げば、暑さがかなり違うからです。
陽炎の出るほどのアスファルトの強烈な照り返しは、福岡にはありません(^^)
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東京の暑さ
東京の暑さは、高いビルで風の流れを悪くして、エアコンの室外機の熱風を何十階分も送ってくるサウナ状態ですよねー。
上から太陽のジリジリとした熱さだけでなく、下から鉄板のように熱せられたアスファルトの照り返しで、ホットサンドにさせられます。
上下左右の全方向から熱が発せられているのだから、そりゃ暑い。
福岡に来て、東京のヒートアイランド現象の酷さが分かりました・・。
福岡は人口密度が東京の1/6程度ですので、ヒートアイランド現象がマシなので、体感温度や不快指数は、東京ほど酷くないです。
こればっかりは、体感であり、個人の見解ですのでデータでは伝えられないんですよね。
まあ、日によっては福岡の方が暑い日もあるし、去年(2017年)に限って言えば、東京より福岡の方が暑い日が圧倒的に多かったです。
暑さ対策
私が福岡の夏をそれほど不快に感じないのは、暑さ対策グッズを色々試しているのも理由の一つです(^^)
おすすめを2つ紹介します。
(どちらも楽天市場の商品です)
従来のジェルタイプだと、最初はひんやりするものの、すぐに体温で温かくなってしまいますよね?
こちらは「塩」で冷やすマットです。塩による冷感は持続力が良く、翌朝までひんやりして気持ち良く寝れます(^^)
このワイシャツは、首回りの生地(糸)にキシリトールを固着しており、吸熱・冷感効果があります。
首に巻くひんやりタオルが流行っていますよね。そう、暑い時は首回りを涼しくするとラクですよ♪
東京も福岡も暑いですからね。
暑さ対策をして、快適に夏を過ごしましょう。
まとめ
全国のニュースで流れる「東京」の気温ですが、
2014年に観測所が移転して、東京の気温が下がったのはご存じですか?
2020年の東京オリンピックは、史上最も暑い地域で開催されると言われています。
たくさんのお金を使って開催するオリンピックですから、たくさんの観光客に訪れてもらい、お金を使ってもらいたい。
観光客としてターゲットになるのは、お金に余裕のあるヨーロッパ人です。
しかし、ヨーロッパ人は暑さに慣れていないので、観光客として呼び込む為に、東京の気温を下げる必要がありました。
そこで、まさかの一手が観測所の移転です。
もともと千代田区大手町の気象庁本庁舎の移転計画に伴う移転のようですが、
何十年も積み重ねたデータです。
移転で気温が突然下がったら、温暖化の影響などを調査するのに何も役に立たなくなる。
それでも気温が違う北の丸公園をあえて移転先にした理由は、オリンピックの絡みだと噂されていました。
2013年9月に東京オリンピックが決定し、
2014年12月に東京の気温観測所が移転しました。
しかも、この時はまだ肝心の気象庁本庁舎の移転は「計画」のままであり、着工されていません。
こんな池と緑に囲まれた北の丸公園の温度計は、そりゃ気温が低いに決まっています。
最近の「東京」で観測しているのは、涼しい公園の気温なので、街中との温度の差が大きい。
そのため、「ニュースで流れる気温」を比較しても分かりずらくはなっているのですが、
九州の夏は関東の人が思っているよりも、暑くないということが分かっていただけたら幸いです♪
日傘は東京も福岡も使ってる人の数あんまり変わらないと思いますけどね。都内も福岡も夏になれば大体女性は日傘してますし、男の人もしてる人は増えてますしね。目立って福岡が多いというデータは見たことないです。
コメントありがとうございます。
最近は男性でも日傘差している人多いですよね!
福岡(九州全体?)って、多少の雨でも傘を差さない人が多くて、小雨の日よりも晴天の日の方が傘を差す人が多いのがカルチャーショックだったので、このように書きました(笑)