福岡はうどん発祥の地(諸説あり)と地元では言われています。
他県の方は福岡のソウルフードと言えば「ラーメン」のイメージが強いのですが、「うどん」のお店もとっても多いんです。
福岡のうどんの特徴はこれらが挙げられます。
- スープは関西風(昆布やイリコなどの「出汁」が決め手)
- 麺が柔らかく、コシがない
- トッピングの定番は「ごぼう天」
- ネギ入れ放題の店が多い
福岡で最も老舗のうどん「かろのうろん」が、福岡を代表するうどん店です。
さて、今回は博多うどんのトッピングの代表格「ごぼう天」にスポットを当てたいと思います。
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この記事の目次
うどんにごぼう天は福岡だけ?
他県でも、うどんのトッピングに「ごぼう天」を出しているお店はありますが、人気No.1として君臨しているのは福岡だけです。
例えば、うどんで有名な香川や大阪で「ごぼう天」を出しているお店もありますが、その数は決して多くありません。
他県ではマイナーなトッピングと言えます。
実際に、福岡市麺類商工協同組合が2004年にまとめた冊子で、「関門海峡を越えて下関まで行くと、ほとんどごぼう天の姿が見られない」といった内容を記載しています。
他県のうどんの定番と言えば?
福岡以外で、うどんの定番のトッピングと言えば
- きつね(お揚げ)
- たぬき(天かす)
- かき揚げ
- 月見(卵)
- わかめ
など。「ごぼう天」がトッピングの定番なのは、福岡県特有の文化と言えます。
カップ麺で「ごぼう天」があるのは福岡だけ?
全国的に販売されているうどんのカップ麺「まるちゃん」と「どん兵衛」があります。
このうち、どん兵衛のごぼう天は以前は販売されていましたが、現在は製造を行っていないようです。
もう一つ、「まるちゃん」のカップ麺ごぼう天うどんは福岡県内ではスーパーやコンビニで必ずと言っていいほど置いてありますが、この商品の発売エリアは「九州」限定です。
ちなみに関東で売られているうどんカップ麺の種類は、たぬきときつねの他に、かき揚げと鴨だしなどですね。
ごぼう天うどんの発祥はどこ?
ごぼう天発祥のお店は、乙(おと)ちゃんうどんと言われています。
現在は閉店しており、明治から戦前まで福岡に店を構えたお店のようです。
ちなみに、現存している最も老舗の博多のうどん店「かろのうろん」も創業が明治です。
福岡でなぜごぼう天が広まった?
福岡の郷土料理「がめ煮(筑前煮)」にもごぼうが使われていますが、福岡県は昔からごぼうを愛していたのでしょうか?
一説によると、戦前の博多のうどん屋は頓服薬を常備しいて、体調の悪い時にお客さんが訪れたのだそう。
そのため、柔らかい麺の上に滋養強壮にいい「ごぼう」を煮付けて揚げた具が評判を呼び、広まっていったのでは?とのことです。
参考博多っ子の定番 ごぼ天うどんを召し上がれNIKKEI STYLE
現在、徐々に福岡のうどんは全国に広まりつつある
コシがない麺の上に「ごぼう天」をトッピングする博多うどんのスタイルは、現在徐々に全国的に広まりつつあります。
例えば、人気チェーン店の「ウエスト」は既に関東にも進出しているし、「資うどん」も投資ファンド「ユニゾン・キャピタル」によって買収され、全国展開されるのでは?!といった推測が飛び交っています。
また、福岡の一大うどん勢力「豊前裏打ち会」のお店や、今博多で人気のスタイル「うどん居酒屋」のお店も次々と東京に進出しています。
あなたがもし、「ごぼう天うどん」の味が気になったらぜひこれらのお店に足を運んでみてください^^
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